この機針(はたばり)という道具ですが、これば織物の織前で幅を出すためのもので、織物は織縮みが起こり、本来のタテ糸の幅と織上がった時の幅の差が大きくなるとタテ糸の端の糸がトントンとヨコ糸を打ち込んだ時に切れるのを防ぐための道具です。この道具も今では作っておられるところはなく、高齢のため廃業されました。織物にとって大事な道具ですので、今弊社にあるものを大切に使いたいと思います。今西陣では、道具や部品の枯渇が大きな問題になっるので、今後道具や部品が新たに作れないことで、消えていくものも増えてくることでしょう。深刻です。